北海道下川町・豊かな森が育むはちみつ

北海道・下川町は、北海道の道北に位置する、人口3000人ほどの町です。
町の面積の約90％は森林。1953（昭和28）年に国有林の払い下げを受け、町では持続可能な森づくりに励んできました。トドマツやカラマツが育つ雄大な森は、持続可能な森づくりに与えられる国際認証ＦＳＣを北海道で初めて取得。
原木を切り出し、また植える。間伐をしながら森を育み、60年経ったら伐採。そのサイクル『循環型森林経営』が50ヘクタールずつで回るように、工夫されています。
また、その森林の恵みを余すことなく、建築資材からエッセンシャルオイルまで、さまざまな製品として使っているほか、町内にある木質バイオマスボイラーが稼働し、町内の施設の熱供給に活躍しています。
そんな取り組みが評価され、2017年度第1回ジャパン SDGs アワード本部長（内閣総理大臣）賞を受賞したSDGs のモデル地域に選ばれました。 真夏には30℃、真冬には-30℃に達し寒暖の差が大きく、四季の変化に富んだこの町では、農作物の糖度が高まり、おいしいと言われています。

おいしいはちみつに欠かせない、森の達人とミツバチの共同作業

この商品は、そんな下川の森にやってくる短い花の季節に、ミツバチたちを放ち、集めた蜂蜜です。深い森は、時期になると甘い花の香りでいっぱいになります。
ミツバチの寿命は平均４０日ほど。雨や鳥など外的の脅威からなんとか身を守り、何日も巣に蜜を運び、生涯集められる蜂蜜の量はティースプーン１杯ほどの量と言われています。蜂蜜がいかに貴重なものかがよく分かります。
そしておいしい蜂蜜の秘密は、なんと言っても『見極め』。花・温度・良い蜂の３つがバランスよく揃うことで、おいしい蜂蜜が採れるそうです。花の状況・気候・そして蜂の様子を厳しく観察し、ここぞ！という場所・時期を見極めることができるのは、長年の経験があってこそ。森に通い詰めた達人ならではの技術があるからこそ、なのです。

しかし近年は森の伐採が進み、採れる蜂蜜の量は年々減っています。15年ほど前に比べれば、その量は1/5以下にまで減っているとのお話もあります。
森が減って、食べるものや住まいを失い、山を下りてきた熊による被害も増えています。森の奥深くで作業をする養蜂家にとっては、いつも危険と隣り合わせの作業です。
失われつつある自然、ゆたかな森の恵みに想いを馳せながら、少しずつでも自分達ができることはないだろうか、と考え、
表ラベルのない蜂蜜を販売することにいたしました。(必要最低限の表示のみとしております)。
百花蜜という表示になっておりますが、主にボダイジュ(シナノキ)から採れた蜂蜜です。スッキリとした後味ながら、深いコクのあるこの蜂蜜は、パンケーキやトーストにはもちろんのこと、レモネードや紅茶などの飲み物や、クリームチーズともよく合います。
ぜひ、森のさわやかな香りをご自宅でお試しください。

<ご注意>
・1歳未満のお子様には与えないようにご注意ください
・白く固まった蜂蜜は、純粋な蜂蜜の証です。品質の劣化ではございませんので、安心してお召し上がりください。
・冷蔵庫ではなく、常温の部屋で保存されることをおすすめいたします。
(※蜂蜜の種類によって、結晶しないものもあります )
・開封後はなるべくお早めにお召し上がりください。
・採蜜時、糖度を上げることを目的とした加熱は行っておりません。
・瓶詰め時の加熱は行っておりません。


◉裏ラベル(弊社の販売部門の会社名が記載されております)